カフェとモカ

フリーバリスタと愛猫モカのまったりライフ

LGBTQについて調べたら色々驚愕した。

f:id:m_minami:20210301184831j:plainLGBTという言葉を、1度は聞いたことがある人は多いかと思います。
セクシュアルマイノリティ(少数派性的指向)を表す、

の4種類の性的指向の頭文字を用いた用語ですね。
今、LGBTの人たちやその支援者が各国各地で集まってコミュニティをつくり、精力的に活動しています。
LGBTへの差別をなくし、誰もが暮らしやすい社会をつくりたい』
という声をあげているのです。

ここまでは私も概ね理解しているのですが、先日『LGBTQ』という言葉を初めて聞きました。
「な、なんだ?"Q"って!?」
と思い、ネットで『LGBTQ』について調べてみたところ、他にもたくさんのセクシュアルマイノリティがあることを知り、大変驚愕しました。

今回は、そんな驚愕の現代社会の問題について、みなさんと情報と気持ちを共有していければと思います。

LGBTとは

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LGBT

まずは、LGBTについて、おさらいしてみましょう。

Lesbian(レズビアン)……女性同性愛者

恋愛対象が女性である女性、またはそのお相手のことを指します。

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Lesbian 女性同性愛者

もしかしたら、次に挙げるゲイよりも理解や認知が難しいのではないか?と私は思います。

村上春樹氏の小説『スプートニクの恋人ではレズビアンの女性を中心に物語が展開しています。
私は彼女の気持ちに寄り添えただろうか…。
差別をするつもりはないが、まだまだ理解が足りないなと…自分の価値観に疑問を突き付けられました。

Gay(ゲイ)……男性同性愛者

恋愛対象が男性である男性、またそのお相手のことを指します。

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Gay 男性同性愛者

多分、これが最も世間に認知されているのではないでしょうか。
いわゆる、オカマ、オネエ、ドラァグクイーンなどがゲイに当てはまることが多いようです。

そう、必ずしも全員ではないようで、オネエやドラァグクイーンは単に女装を趣味や職業にしているだけの人(ミッツ・マングローブさんなど)もいますし、口調はオカマっぽいけど心も体も男性で恋愛対象が女性(美川憲一さんりゅうちぇるさんなど)、という人もいます。

オカマと称しているマツコ・デラックスさんは、体は男性で、恋愛対象が男性なので、正真正銘のゲイであるといえます(女装はあくまでも職業のようですが)。
物語の世界にも数多くのオネエが登場しますね。最近でいうと、日曜劇場『半沢直樹』の黒崎検査官も多分ゲイだと思われます。

これだけのゲイの人たちが認知されていて、しかも人気を得ていますよね。
更にはゲイバーなるお店もたくさんあるくらい、ゲイにたいする差別は、他のセクマイよりずいぶん弱まっているのだと思います。

Bisexual(バイセクシュアル)……両性愛

男性・女性の両方に恋愛感情を抱く人を指します。
また、LGBTの人を好きになることもあるそうです。
私には、クリアな心を持ってみんなと平等に接することのできる人のように思えますが、周りの人は、戸惑ってしまうのかもしれませんね…。

Transgender(トランスジェンダー)……性別越境者

これも言葉こそ最近になって知れ渡るようになりましたが、こういう人は昔からたくさんいたはずだと私はかんじています。
身体的性別と、心理的性別が一致していない人を指し、医学界では性同一性障害と呼ばれています。

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Transgender トランスジェンダー

例えば、女性のからだをもって生まれてきたが、心は男性である人。
自分の体つきや身につける衣服に強い嫌悪感を抱いています。
学生時代、女子の制服を嫌々着ている人はいませんでしたか?
他にも…

  • 1人称が「俺」だったり
  • 口調が「オィ!」「~しようぜ!」「~だろ」など男らしかったり
  • 胸のふくらみを極度に気にしたり、隠そうとしたり
  • 私服が男の子っぽかったり、絶対にスカートやパンプスなどを断固として履かなかったり

そういう人は、学級に2人くらいは必ずいたように思います。…イケジョが。

その逆の、男性のからだをもって生まれてきたが、心は女性である人、というのもかなり多くいたはずです。
ニューハーフのはるな愛さんや、お笑い芸人の楽しんごさんなどが該当します。

性別適合手術

中でも、オカマとして人気だった振付師のKABA.ちゃんが、性別適合手術を行い、女性のからだを手に入れたことが大きな話題となりましたね。
かつて「オカマせよ~!」が決めゼリフだったので、てっきりオカマ(ゲイ)だと思われていましたが、実はトランスジェンダー(性同一性障害)であり、心だけでなくからだも女性でありたいと願っていたなんて、そして本当に女性になっちゃうなんて!とても驚きました。
手術直後は、今までのKABA.ちゃんとは大きく雰囲気が変わったせいか、正直私は結構な違和感を抱きましたが、日に日に女性らしく、綺麗になっていく姿を見て、馴染んだといいますか、違和感がなくなりました。
「これが本当のKABA.ちゃんなんだな。」と思いました。
ご本人もきっと、生活が大きく変わったでしょうからはじめは戸惑ったり、違和感を感じたかもしれませんが、真の女性になれたのですから、本当に嬉しかったでしょうし、体や声もすぐに心に馴染んだことと思います。

LGBTQの"Q"とは?

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エスチョニング

Questioning(クエスチョニング)……性自認不確定者

(私が勝手に便宜名として作りました。正式名称があれば教えてください)
これは、自分の恋愛対象が同性なのか、異性なのか、両性なのか、無性なのか、わからない、決まっていない、という人を指します。

「わざわざこんな言葉を掲げる必要があるのか…」と、思いましたが、ここにも差別があるということなのでしょうか…。

差別、というより、意思表示のようにも感じられます。
LGBTという言葉がうまれたことをきっかけに、ひとりひとりが自分の性的指向をよく考えてみたところ、「あれ?わからないな」「恋をするのに性別とか特に気にしないなあ」などという声が多数あがったようです。
そして、そういう人もいるよ。マイノリティだけど一人じゃないよ。と伝えるべくうまれたカテゴリーなのだと思います。
なんだかあったかいですね。

そういえば、『ポケットモンスター』にも性別不明なポケモンがいますね。彼らもクエスチョニングなのでしょうか(そういう概念がなさそうですが)。

マイノリティは人の数だけ存在する?!

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それそれの マイノリティ

LGBTQについて調べていくと、他にもたくさんのセクシュアルマイノリティが存在することを知りました。
海外では、『LGBTTQQIA2SA…(他にもPとかXとか色々ある)』と呼ばれているそうです!長い!そして多い!
更には、自分で言葉を作って発信している人もいるんだとか!!
マイノリティ(これって私だけ?)と言うくらいですから、もしかしたら、人の数だけマイノリティが存在するかもしれませんね!

ということでまずは、世界的にポピュラーな『LGBTTQQIA2SA』について見てみましょう。
…あ、先に挙げた"LGBTQ"は省略しますね(笑)。

Transsexual(トランスセクシュアル)……性別越境・異性愛

日本ではトランスジェンダーという言葉のみが浸透してきていますが、彼らの恋愛対象は?となったときに、こちらのトランスセクシュアルを用いることで、自身の性的指向を示すことができます。
例えば、

  • 男性のからだをもって生まれてきたが、心は女性で、恋愛対象は男性である(異性愛者)。
  • 男性のからだをもって生まれてきたが、心は女性で、恋愛対象は女性である(レスビアン=同性愛者)。
  • 女性のからだをもって生まれてきたが、心は男性で、恋愛対象は女性(異性愛者)。
  • 女性のからだをもって生まれてきたが、心は男性で、恋愛対象は男性(ゲイ=同性愛者)。

といった感じです。
一見ややこしいように見えますが、文字で見るより、実際に当事者の話を聞いた方が、ずっと理解しやすいと思います。

例えば、先ほど挙げたKABA.ちゃん男性を好きになるのは、手術前ならゲイですが、今は女性ですから、異性同志の恋愛です。
もうマイノリティでもなんでもなく、誰からも差別を受けることなく堂々と恋愛ができるようになったということですね!
(KABA.ちゃん、何度も例挙してごめんなさい…)

Queer(クイア)……"変態"、フェチズム

あまり口にしたくないような…かなりの差別的な言葉に聞こえます。
実際は、「変態ですが何か?」と、当事者が開き直りのような意味合いで使ったのが始まりとされているようです。
ですから周囲の人――私たちは、
Kink(キンク)……風変わりな人
くらいに呼ぶ方がまだマシかもしれませんね。

Inter-sex(インターセックス)

一般的な男性や女性とは異なる身体構造を持つ人を指します。
いわゆる、
DSDDisorder of Sex Development(ディスオーダー・オブ・セックス・ディベロップメント)……性分化疾患
の人のことで、こちらの呼び方の方が、差別感はなくなります。
こういう人は、自分が何者なのかを把握するのに時間がかかりそうで、それまで周りの人もどう扱ったらいいのかわからなそうで、すごく大変そう…。

Asexual(アセクシュアル)……無性愛者

男性女性、同性異性、どちらにも恋愛感情が湧かない人を指します。
いわゆる"童貞"や"処女"以前の問題なのです。
こじらせてしまった人が一時的にアセクシュアルになる場合もあります。
いやぁ……なんかわかるかも…(苦笑)。

Nonnsexual(ノンセクシュアル)……非性愛者

恋愛感情はあっても、性的欲求が湧かない人。
こちらはいわゆる"童貞"や"処女"のことですね。
性への理解はあっても、その気にならない、という人もいます。

Xgender(エックスジェンダー)

性自認が男or女の間で揺れ動いている人。
エスチョニングは「わからない」「決めていない」ですが、こちらは「こうかな?」「たぶんこっちだ」と、決まりかけている人を指します。

同性、異性、両性、無性、自分の恋愛観がハッキリするのは、かなり気持ちが楽になるのではないでしょうか。
エックスジェンダーの人にはなんか、「がんばれ!!」って言いたくなります。

2-Spirited(2スピリティッド)……エックスジェンダーアメリカ先住民

預言者となったり、信仰の対象になることもあるそうです。
どういうことだろう…?
後に挙げるマイノリティもそうですが、このカテゴリーの存在は、差別をなくす運動に矛盾しているような気がします。

Pansexual(パンセクシュアル)……全性愛

男女、同性異性を問わず、どんな人にも恋愛感情を抱ける人を指します。
なんだか神様みたいですね。手を合わせたくなります。

Polygamous(ポリギャモス)

いわゆる二股や一夫多妻、一妻多夫などでしょうか。
お互い同意した上で交際をする人を指します。
これは国によって認められて(当たり前)いたり、違法になったり、価値観がバラバラですね。うーむ

Msexual(マセクシュアル)/Androsexual(アンドロセクシュアル)……

XやQなど性自認が定まっていなかった人が、男性を好きになったときに用いる意思表示の言葉。
SNSなどで発信するのでしょうか。

Womsexual(ウーマセクシュアル)/Ginisexual(ジニセクシュアル)……

XやQなど性自認が定まっていなかった人が、女性を好きになったときに用いる意思表示の言葉。
これらの言葉を発する人がいたら、応援してあげたいですね。

SGL:Same Gender Loving(サムジェンダーラヴィング)……黒人同性愛者

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いや…なぜこんな言葉がうまれてしまったんだろう…。

つまりはLGBTなんですが、これは白人たちがつくったコミュニティで、黒人たちはこの輪の中に入れてもらえなかったため、SGLというコミュニティがつくられたのだそうです。

このことを知った私は、驚愕しました。悲しくもあり、腹立たしくもあります。
元々差別をなくすためにLGBTの運動が始まったはずなのに、LGBTの人たちやその支援者たちが黒人差別をしている、ということになりますが、この解釈で合っていますか?

だとしたら、LGBTの存在意義が…信憑性が薄れてしまうのではないでしょうか?
言っていることとやっていることがかなり矛盾してしまっています…。

1日でも早く、"SGL"という言葉が真っ先になくなることを切に願います。
LGBTがなくなるのはそれからでしょう。

まだまだ他にも·····
  1. Animal sexual(アニマルセクシュアル)……動物性愛者
  2. Thing sexual(シングセクシュアル)……モノ(道具や建造物など生き物でないもの)性愛者
  3. Child sexual(チャイルドセクシュアル)……幼児性愛者(いわゆるロリコン)
  4. Adult sexual(アダルトセクシュアル)……熟年性愛者(いわゆる熟女好きオジサン好き)
  5. AD sexual(アナザーディメンションセクシュアル)……異次元性愛者(2次元キャラ、2.5次元キャラ、3次元(ヴァーチャル)キャラに恋をする人)

などもありそうだなと思いました(言葉は私が勝手につけましたが、すでに正式名称があるかもしれません)。

いかがでしょうか?
言葉にするとわかりづらいですが、特に最後に挙げたAD sexualは、めちゃくちゃいる気がしませんか?
「いや、てか、俺じゃん!」とドキッとした人もいるかもしれませんね。
いやぁ、私もすごいよくわかります。異次元は偉大ですw

3つ目に挙げた、いわゆるロリコンも昔からたくさんいますし、性犯罪の被害にあうのも幼児や10代の若者が多く、問題になりがちですね。
もちろん全ロリコンが悪者ということではありませんので、善ロリコンさん(相手の同意を得て正々堂々と交際している人)は差別の対象になりやすく、肩身の狭い思いをされていることでしょう。

神の子・アライさん!!

なんと、セクシュアルマイノリティの救世主・アライという人々がいるそうですよ!!
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Ally(アライ)……セクシュアルマイノリティ支援者
セクマイの人たちに対して理解がある人や、差別をしない人、支援をする人を指します。
セクマイの心強い味方ですね!恋のキューピッドともいえるかもしれません。

自身をアライと名乗ることは、“レッドリボンやピンクリボンなどを身につける”ことに似ていますね。

世界中が、アライさんであふれたらいいですね!!

感想

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ダイバーシティ 多様性 化社会

日本では、LGBT以前に男女差別が未だに根深く、ダイバーシティが唱えられているこの世界のスタートラインにすら立てていない、ということを改めて痛感しました。
更に、先日の政治家による女性蔑視問題により、日本が世界に完全に遅れを取っていることが証明されてしまいました。

みなさんは、身の回りにいる人たちのことを、どう思っていますか?

  • 女の子のくせにだらしない。
  • 男のくせにナヨっちい。
  • あのオタク気持ち悪い。
  • あの人いっつも下ネタばっかり言ってて気持ち悪い。
  • あいつ仕事もロクにできないし、話もまともに通じない。

なんて思っていませんか?
彼らには彼らなりの事情・人生があり、自分らしく生きようと奮闘するも、社会の荒波に揉まれ、もがき苦しんでいるのです。
自分らしさをころさずに精一杯生きている彼らは、誰がなんと言おうと尊い人です。

そしてこれまで綴ってきたように、今世界中で、マイノリティな人を理解しようとする運動が活発化しています。
セクシュアルマイノリティだけでなく、『SDGs(持続可能な開発目標)』と題して、国際社会が、様々な国際問題の解決に力を入れています。

時代が大きく変わろうとしているのです。

自分のモノサシで他人をはかって差別や偏見の眼差しを向ける前に、私たちも、これまでの古い価値観や常識を捨てて、新しい人の見方や接し方にアップデートして、時代の波に乗って誰もが幸せに生きられる明るい未来を一緒につくっていきましょう!