黒猫感謝の日ーBlack cat appreciation dayー
8月17日は、黒猫感謝の日!
8月17日は、黒猫感謝の日です!
2月22日の猫の日(日本)や、8月8日の世界猫の日はすっかり恒例行事となりましたが、黒猫にスポットをあてたこの記念日は、一体どんな日なのでしょうか?
そしてなぜ黒猫限定なのでしょうか?
そこには、黒猫ならではの問題があったのです…。
黒猫感謝の日とは
アメリカ発のこの記念日は、文字通り黒猫に感謝の気持ちを伝える日。
黒猫感謝の日の由来
アメリカに住むウェイン・モリスさん、ジューンさん夫妻は、黒猫を飼っていました。
名前はシンバッド。
モリス夫妻はシンバッドをとてもかわいがっていたそうですが、やがてシンバッドを亡くしてまもなく、当時33歳と若かった妻のジューンさんも後を追うように亡くなってしまいました。
その日が8月17日だったのです。
夫・ウェインさんはこの日を家族の絆の記念日にしました。
「世界中の黒猫とその家族との愛を象徴する日」
「世界中のシェルターにいる黒猫たちに、愛してくれる家族をみつける日」として、Facebookで世界中に呼びかけたのです。
2011年8月17日、黒猫感謝の日、制定です!
このエピソードから、モリス夫妻の黒猫シンバッドへの愛の深さがすごく強く伝わってきますね!
シンバッドだけでなく、黒猫や猫にただならぬ強い想いを感じます。
Facebookの反響はすさまじく、たくさんの賛同者が黒猫の写真を集めて掲載し、広く宣伝活動も行われ、瞬く間に世界中に知れ渡ったのです。
#BlackCatAppreciationDay
#黒猫感謝の日
とSNSで検索すると、世界中の黒猫感謝運動の様子が見られますよ!
どうやったら黒猫に伝わる?黒猫に感謝の気持ちを伝える手段
それは、
- 黒猫の不吉なイメージを払拭する!
- 黒猫のことを正しく知る!
- 黒猫の魅力を知る!
- 黒猫を愛する!
- 黒猫を幸せにする!
ことだと思います!
ごくシンプルなのですが、一度浸透したイメージや迷信を拭い去るのは意外と難しく、なかなか根気のいることなんだと思います。
だからこそ、少しずつ、一歩一歩、できることを積み重ねていくことがとっても重要なのです!
不幸な猫をなくす運動
できることを積み重ねていく、といえば、ボランティア団体の地道な努力には、いつも感服致しますし、頭があがりません。
世界中で動物の保護活動が行われていて、保護猫ボランティア団体もたくさんありますよね。
保護猫ボランティア団体は、いわゆる野良猫や捨て猫などを保護して、保護猫を幸せにしてくれる里親さんを見つけて、殺処分をゼロにする(日本)べく活躍していますね。
しかし残念ながら、保護猫の中でも黒猫は比較的里親が見つかりにくい傾向にあるようです。
悲しいですね…。なぜなのでしょうか?
黒猫の里親が見つかりにくい理由
それは主に2つ、考えられます。
-
黒猫は写真映えしにくい。
-
黒猫は不吉。
けしからん!!
と、思った方いますかね…?
そうですよね。本当にけしからんですよ。
しかし、けしからんことが起きているのが現実。
一体なぜ、黒猫がこんなけしからん扱いを受けているのでしょうか?
この2つのことを、順番にひも解いていきましょう…。
1.黒猫は写真映えしにくい。
これは、ボランティア側と飼い主側とで意味合いが少し異なるのですが、共通点が「写真映えしにくい」です。
・里親募集用の写真が上手く撮れなくて、里親候補の目にとまりにくい
・SNSに載せるための写真が上手く撮れない
保護猫の里親募集に、ネット(里親募集サイトや各ボランティアブログ、SNSなど)が活用されています。
そしてそれには、猫の写真が必要不可欠です。
それも、ただ撮ればよいというわけではありません。
その子の容姿、状態、そしてかわいさがしっかりと伝わるように撮らなければ、里親希望者の目にとまりにくくなってしまいます。
そして、黒猫は全身が真っ黒で表情や体形などが、写真だけではわかりにくいのです。
飼い主側の理由は、もはや自己中心的というか、身勝手としか思えないものばかりです。
いわゆる"インスタ映え"を狙って猫(―たまたま黒猫)を飼い始めたものの、全然映えなくてがっかりして黒猫を捨てる。
こんな人が多いのです。
筆者は江戸っ子なので(どうでもいいが)、ここで一発、「バッキャロー!!てめぇ猫好きの風上にも置けねえぜ!!!」って言いながら盛大にちゃぶ台ひっくり返したくてたまらない心境です本当に。
いやいや、そんなことのために猫を飼おうと思ったんですか?!
だったら猫カフェに行けばいいじゃないですか?
というかそんな人にはぬいぐるみで十分ですよ。
開いた口が塞がらないどころか、顎が外れてしまいそうだ。
猫や生き物は撮影の小道具ではありません。
私たちと同じように生きているのです。
同じように生きる権利があります。
それを侵す権利は、誰にもありません。
せめて、猫様を撮影するのなら、それ相応の対価を猫様に支払うのが筋ではございませんか?
少なくとも真の愛猫家はみんなそうやって猫と共生しているんですよ。
このように、黒猫にはなんの落ち度もありませんし、黒猫は決して悪くありません。
結局は、撮り方の問題なのです。我々の意識の問題です。
「かわいく撮れない」「写真映えしない」と嘆く前に、黒猫をかわいく撮る方法を模索するのがボランティア、及び飼い主の努めではないでしょうか?
今や情報化社会。
知りたいことをGoogleやsafariに投げかければ、答えは腐るほどヒットします。
黒い被写体をきれいに撮る方法を知ることが大切です。
また、黒猫を撮るのが上手い人のSNSを拝見すれば、すごく参考になるはずですよ。
そういう私も黒猫をかわいく撮ることはそんなに上手ではありません(この記事の後半に画像が出てきます)が、撮る技術のほかにも、猫と信頼関係を築くこと(人間だって最初はそうしますよね?)も、かわいく撮る何よりの秘訣♡だと筆者は強く思います!
2.黒猫は不吉。
・13日の金曜日に黒猫が目の前を横切ると悪いことが起こる
・黒猫は魔女の遣いであると信じられている。
海外ではよくこのように、不吉、邪悪なイメージが強いようで、黒猫を見かけただけで虐待・虐殺をする人もいるほど…。自粛警察みたいだ…。
人間が勝手に作り上げた迷信で尊い命が脅かされるなんて、それこそ信じがたいですよね。
黒猫にしたら迷惑極まりないでしょう…。
一方で日本では黒猫は幸運の象徴とされています。真逆ですね!
ちなみに、日本史で一番古かろう猫の記録は867~931年(平安時代・元号:貞観じょうがん)、宇多うだ天皇が父帝より賜ったという黒猫だといわれています。\黒猫万歳!/
ねずみ退治や害虫駆除、健康祈願、貴族のペットなど…日本人と猫とは古くから深い関係にあったようです。
守り神、猫神様、などと崇められていますよね。私も猫様様です。
保護猫ボランティアの黒猫感謝活動
毎年黒猫感謝の日が近づいてくると、SNSには黒猫の画像や動画が充実します。
世界中の愛猫家たちが、黒猫を幸せにするために、黒猫の魅力を伝えてくれます。
また、保護猫ボランティアたちもこの日にあやかり、保護している猫たちの中でも黒猫にスポットをあてて、黒猫の里親探しにより一層力を入れます。
中でも、黒猫の譲渡費用を安くしたり、里親希望者の言い値で譲渡したりする、というボランティアもあるんです!
普段は黒猫の里親が見つかりにくいなら原始的・単純な方法で!ということですが、実際に黒猫の譲渡率があがりますし、黒猫を気に入ってもらうキッカケになるので、有効的な手段といえます。
ボランティアの行動ひとつで、猫の未来はこんなに変わる!
やはりボランティアの猫への影響力の絶大さを感じますね!
正しく知ろう!黒猫の特徴とは?
迷信や言い伝えはひとまず置いておいて、この機会に黒猫のことを正しく知りましょう。
黒猫といっても、色んなタイプの黒猫がいます。
- よ~~く見ると、微妙に茶色がかっている子。(人間の髪の毛と同じような感じな、ダークブラウン的なお色味です。↑上の画像のようなかんじです。)
- よ~~~~くみると、うっすらトラ模様だったり、縞模様だったりと、実はキジトラや縞トラである子。
- からだの一部に、白い毛が生えている子(おでこやお腹に表れることが多い)。
- ボンベイという、本当に真っ黒1色の子。
黒猫や白猫はどれもおんなじだと思っている人もいるかもしれませんが、1匹ずつよく見てみると、こんなにも違いがあり、やはり猫それぞれの愛すべきチャームポイントがあるのです!
特筆すべき(ってなんだ)は、からだの一部に白い毛が生えている黒猫ちゃん。
おまたあたりだけが白い子は、通称・パンツ猫と呼ばれます。(笑)
まるで白いパンツを履いているように見えるからで、SNSにパンツ猫の写真が投稿されると「かわいい!」「セクシー♡」などとしばしば話題をよんでいます。
ちなみに胸のあたりが白い、ビキニ猫なる子も存在します。
つややかな黒い毛並みを持つ黒猫だからこそ、そのエキゾチックさが際立つのでしょうね…♡
黒猫の性格
「猫の毛色や種類によって性格が異なる」という話を聞いたことはありますか?
実際は、その猫の生まれ育った環境が一番影響を受けるので、一概に「黒猫だからこう」「アメショーはこう」とは断言できません。
しかしながら、祖先や血筋の関係か、そういった傾向があるのも否めません。
ですので、あくまでも参考程度に捉えておくのがよいでしょう。
その黒猫によくみられる性格は…
- 臆病
- 穏やか
- なつっこい
- 甘えん坊
- マイペース
という傾向があるようです。
私が思う、黒猫の魅力とは
何を隠そう(いや隠してはいない)、筆者も黒猫ファンです!
…ファン?フェチ??……とにかくなぜか黒猫に目が行ってしまうんですよ。
我が家の猫は真逆の白地の三毛なんですが…(笑)
モカ「あたちという猫がいニャがら…(怒)」
それはその…そういう運命だったんです!
いや、これは本当です。強いご縁があって今一緒にいるんです。
白猫だって三毛猫だってトラだってライオンだって猫ならなんだって大好きですよ?
さてさて、私が黒猫にひかれてしまう理由はこうです!
黒猫の魅力6つ!
-
ミステリアスでエキゾチックで妖艶なシルエット
-
超甘えん坊
-
大人しくて怖がり
-
素直なんですよ。
-
こぐまみたいな顔
-
鳴き声がかわいい
です!よくわからんというひとは、今すぐ黒猫を見よ!!(おちつけ)
妖艶なシルエット
猫といえば!のつややか・しなやかなフォルムが際立っていて美しい!So coul !!
甘えん坊
一見クールそうだけど、実は超なつっこくて超甘えん坊というこのギャップがたまらん!
人間ってちょろいぜ!(そんなこと思ってない…はず)
大人しくて、怖がり
マイペースで大人しくて、超ビビり。心の距離を近づけるのに結構時間がかかりますが、その分超~~ごろにゃんちゃんに変貌♡ちくしょうめ!!
だがそこがいい!!守ってあげたいオーラ全開!
素直
なんというか、ツンデレじゃないんですよ、素直なんですよ。
常に全力で生きてるんですよ。その謙虚さが良いね!
こぐまみたいな顔
お顔がこぐまみたい!こぐまっていうか、テディベアっぽい?ころころしていてぎゅってしたくなる!(しないけど)
鳴き声がかわいい
鳴き声がくっそかわいいぃぃぃんですよ!!!
クロネコヤマトのCMを思い出してください。
マツコ・デラックスさんと一緒に出演している黒猫の「くるる…」というような鳴き声。
これです!これ!!
大人しくて甘えん坊な性格の黒猫ちゃんはこんな鳴き方をします!
この奥ゆかしさ!はーたまらん!!(うるさい)
筆者が出会った黒猫は…
最後に一例として、筆者が実際に見た黒猫のお話をさせてください(笑)
私はとある保護猫カフェでボランティアとしてお手伝いをしています。
そこに以前黒猫がいました。
名前はさくら。当時推定3歳の男の子です。
この子も上の例にほとんどあてはまっていました。
とにかく怖がりで、カフェにやってきた直後はいつもベットをかぶっていたし(まじでベットの下にいたんです)、行動範囲が広がっても、いつも高いところで過ごしていました。
(多頭飼育崩壊現場にいたこともあり、警戒心が強かったのかもしれません)
大きなもの・人・音や、勢いよく動くもの・人などは特に怖いみたいで、高いところで固まったまま震えていることもよくありました。
(高いところっていうかもはや天井ですね…天井とエアコンの間にハマっています)
猫は基本的に大きなものや音などが苦手な生き物なので特別な事ではありませんが、さくらの場合は、まじで受け付けないレベルのようです。逃げ方が必死すぎます。
ただ、猫は好きで、心を許した人間にも近づいてきたり、甘えたりする、本当はとてもなつっこい子なのです。
おもちゃで遊ぶのも大好きだし、男の子なので運動神経が高くじゃらしを捕まえるのが上手で、人間が逆に遊ばれている感じでした。
そんなさくらの最大の魅力は、と~~っても心優しいところです♡
あるとき、先輩猫がキャットタワーから転落し、脚をくじいてしまった事件がありました。
先輩猫はしばらく動けず、すごく戸惑っているようでした。
日曜日の夜で動物病院は営業時間外……私は猫飼い初心者なのでどうしたらいいのか、どうなってしまうのかとかなり戸惑っていました。
そんな時、さくらが先輩猫の元に近づいてきて、そのままずーっと寄り添っていました。
さくらは先輩猫が大好きで、いつも一緒に遊んだり、お昼寝したり、毛づくろいをし合ったりするほど大の仲良しなんです。
そんな先輩猫の一大事ですから、放っておけませんよね。
さくらのこの思いやりに、私は心を打たれ、そして救われました。
もちろん、先輩猫も、心強かったことでしょう。
幸い、大事には至らず、翌日には歩けるようになりました。
さくらは気が小さくて普段は怖がりだけど、いざというときはとても頼りになる、超イケメン猫なのでした。
そんなさくら、後日里親が決まり、カフェを卒業。
なんと、第1号でした!
あのさくらが…😭
私は泣きましたが(笑)、さくらの、そして黒猫の魅力が伝わったこと、なによりさくらが幸せを掴んだことが、とても嬉しかったです。
その後、カフェに新入りの仔猫兄弟がやってきました。
1匹は白黒のはちわれで、もう1匹は黒でした!
コロコロの子熊みたいで超絶かわいかったです♡
この黒猫も男の子で、と~っても甘えん坊でした。
ただ、まだ子供なので超やんちゃで、いつも兄弟と走り回るのですが、あまりにもやんちゃすぎて、棚でも壁でもどこでも爆走、なんだかパルクールをしているかのような無重力感でした(ケガしないか心配になるほどぶっかましておりました)
まとめ
黒猫の魅力、少しでも伝わったでしょうか…?
8月8日の世界猫の日、2月22日の日本猫の日と併せて、黒猫感謝の日の8月17日は、黒猫に想いを馳せてみましょう!
そして、黒猫の悲しい現実にも目を向けて、1日も早くすべての猫が幸せになれるよう、猫の手ならぬ、人間の手を貸してあげましょう♡
#猫 #黒猫 #保護猫 #黒猫感謝の日 #blackcatappreciationday