アレグラVSクラリチン!花粉症・鼻炎にはどっちがおすすめ?
今年も花粉症の季節(スギ)がやってきました!(来るな)
スギ花粉アレルギーをお持ちの方は、すでに症状が出て辛い思いをしていることでしょう……大丈夫ですか?
一方で、新型コロナウィルス感染を警戒して皆こぞってマスクを買い求めた結果、全国でマスクが品薄状態となっているのもまた辛いところ。
マスクがなかなか手に入らない今、薬による治療・抑制で症状を止めるのが最善だと思います。
花粉症の薬は全国の薬局やドラッグストアなどで買えますが、種類が豊富でどれを買ったらいいのか悩んでしまいますよね。
この記事では、薬の特徴を商品別にまとめ、それをもとに皆さんそれぞれの症状やライフスタイルにあった薬をご提案したいと思います。
ただし、この記事はあくまでも参考程度にしていただき、服用の前に、医師や薬剤師に相談することをオススメします。
ドラッグストアにもいるので、一緒に選んでもらいましょう。
花粉症についてちょこっとおさらい
その前に、にっくき花粉症のメカニズムをざっとおさらいしてみましょう。
花粉症とは
花粉症は、アレルギー反応の1種です。
たまごアレルギー、牛乳アレルギー、猫アレルギーなどの、花粉バージョンですね。
アレルギーは、体内に付着すると何故か過剰に反応して異物とみなし、それを体外に追い出そうと、くしゃみや鼻づまり、皮膚の炎症などの様々な状態異常を引き起こす厄介なものだというのは皆さん周知だと思います。
自分は何のアレルギーを持っているのかは、医療機関で調べることができますが、反応具合はそれぞれ異なります。
アレルギーを持っていても特に症状が起きない人もいれば、過剰に反応して(匂いを嗅いだだけでも)命が脅かされる人もいます。
この違いは、アレルギー耐性が関わってきます。
突然ですが、ポケモンで例えてみます(笑)
とあるピカチュウの防御力が15、特殊防御力が10だとします(これをアレルギー耐性とします)。
基本的にはこの数だけ攻撃のダメージを抑えることが出来るのですが、ピカチュウはいわタイプ、じめんタイプなどの攻撃に弱いポケモンです(これをアレルギーとします)。
つまり、ピカチュウはいわアレルギー、じめんアレルギーを持っていて、これらの攻撃の耐性が他のポケモンよりも弱いため、大ダメージを受けてしまうのです。
これがアレルギー症状ですね。
花粉症デビューする人、増加中
もっと厄介なのは、今まではアレルギーを持っていない、あるいはアレルギー反応が起こらなかったのが、ある日突然アレルギー反応を起こす人がいるということです。
今度はバケツに例えてみましょう(笑)
バケツをアレルギー耐久度、そこに入れる水をアレルギー対象とします。
バケツに少しずつ水を入れていくと、当然だんだん水がたまっていきますよね。
ただ、まだ何も起きません。この状態なら、アレルギー反応は起きません。
しかし、いずれはバケツの水が満タンになります。アレルギーの耐久度MAXまでたまってしまったことになります。
この状態で更に水を注ぐと、どうなるでしょう?
バケツから水が溢れ、こぼれてしまいますよね。
これが、もう耐えきれずにアレルギーを発症した、ということです。
このバケツの大きさは人それぞれ違うようで、最初からアレルギーを持っている人は、バケツがとても小さいのです。
しかし、どんなにバケツが大きくても、アレルギー対象を浴び続ければ、いつかはアレルギーを発症してしまう可能性があるのです。
筆者はこれまで花粉症とは無縁の人生を送ってきましたが、今年ついに花粉症デビューしたっぽいです…!!(இдஇ; )
去年の今頃、当ブログで『アレグラ』を買ったということを書いていましたが……
(その記事はコチラ)
あれはただの風邪です!!😷ゴホッ...ヴ...ゲホッゴホッゴホッ...
断じて花粉症などではございませぬ!!
(なんの意地だ)
とか言ってましたが、今年は流石に花粉症と認めざるを得ない状況に陥りました…。
私の症状
- 全身が酷くだるい
- 全身がむくんでいる
- 目眩・立ちくらみ(これは持病の症状かな)
- 目がかゆい(ブツブツができた)
- 喉が腫れた
- 鼻水が出まくりゴミ箱がティッシュまみれ
- 鼻がムズムズ…
- 鼻の頭がずーん→なんだかぼーっとする
- 時々くしゃみ
はい、完全にアウトですね。
花粉症デビューおめでとうようこそ花粉症の世界へ〜。(鼻声)
このように花粉症認定されましたとさ。
もう少し詳しく!花粉症のメカニズム
アレルギー物質が体内に入ると、肥満細胞から『ヒスタミン』という物質が放出されます。
ヒスタミンが鼻や喉などの粘膜を刺激することで、鼻水やくしゃみが出るようになるのです。
花粉症の薬には、アレルギー症状を抑える有効成分の『抗ヒスタミン成分』が配合されています。
抗ヒスタミン成分にはいくつかの種類があり、主に用いられているのは以下の成分です。
クロフェニラミンマレイン塩酸について
太字で記載した『クロフェニラミンマレイン酸塩』は、特に即効性のある強力な薬ですが、効き目が脳にも作用し、以下の副作用が起こりやすいといわれているため服用には注意が必要です。
- 集中力が切れやすく、ぼーっとしてしまう
- 思考力・判断力が低下し、作業効率が落ちる
- 眠くなりやすい
これらの状態をインペアードパフォーマンス、略してインパフォ(鈍脳ともいう)といいます。
インパフォに陥ると、様々な悪影響を及ぼします。
- 仕事がはかどらない
- 仕事でミスをしてしまう
- 居眠り運転をしてしまう
- 運転操作を誤る
運転中の副作用は、事故を起こしてしまう危険性があります。
そのため、日中の服用は避け、夜に服用すると良いでしょう。
第二世代抗ヒスタミン薬について
近年、クロフェニラミンマレイン酸塩のような副作用が起きにくい『第二世代抗ヒスタミン薬』というものが登場しました。
よくCMで「眠くなりにくい!」といわれている薬は、第二世代抗ヒスタミン薬が使われているのです。
5つの花粉症対策!
完全に防ぐことは難しいですが、しっかりと対策をすれば、症状を緩和することができます。
- 薬を服用する
- マスクを着用する
- 加湿する
- こまめに水分を摂る
- なるべく花粉をつけない・室内に持ち込まない
加湿や水分補給は、つまりは喉を潤すことです。
喉には『線毛』という毛がはえていて、異物(花粉、ウイルス、ほこりなど)を追い出し侵入を防ぐ役割を持っています。
線毛や粘膜が乾燥していると、これらの働きが鈍くなり、異物の侵入をゆるしてしまいます。
そのため、喉を定期的に潤すことが大切なのです。
花粉症だけでなく、風邪やインフルエンザなどの病気の予防にもなるので、ぜひ喉を大切にしましょう。
アレグラVSクラリチン!どっちを飲めばいい!?
花粉症になり、結構な重症に悩まされた筆者は、家にあった市販の鼻炎薬で数日しのぎ、後日かかりつけの医師に薬を処方してもらいました。
そう、重症の人は処方してもらうのが一番です!
市販薬はあくまでもその場しのぎの手段とお考え下さい。
仕事が忙しかったり、病院の予約がすぐに取れなかったりして、すぐに病院に行けないことがありますからね。
では、その市販薬も種類が豊富でどれを買えばいいのか迷ってしまいますよね。
有名なのは、『アレグラ』『アレジオン』『パブロン』『クラリチン』などですが、今年(2020年)CMで話題を呼んでいるのが、『アレグラ』と『クラリチン』ではないでしょうか。
国民的アイドルグループ・嵐のメンバーが出演している影響もありますが(さすが国民的アイドル!)、薬の効果も絶大な信頼を誇っているようです。
というのも、アレグラとクラリチンはもともと処方薬としてのみ販売されていたのです。
それが今では市販薬としても販売されるようになり、薬剤師がいるお店でならいつでも誰でも気軽に購入することができるようになりました。
もちろん今でも病院やクリニックでも処方してもらえます。
(筆者が今回処方してもらったのも、目薬、鼻薬と、錠剤・アレグラでした。)
ですので、アレグラとクラリチンの効果は間違いないといえます。
『アレグラ』は大野智さん、『クラリチン』は櫻井翔さん、ということで、嵐対決といたしまして(笑)どちらがより有効なのか?それぞれの特徴を比較して表にまとめてみました。
アレグラとクラリチンを比較
ということで…どちらも一長一短ありそうですが…。
性能はどちらも同じです!
どちらを買えばよいかは、それぞれのライフスタイルに合わせて選ぶと良いでしょう。
アレグラの効果は1錠で約12時間(×2回なので計24時間)。
クラリチンは1錠で約24時間持続します。
ただし、人によってはクラリチンでも24時間よりもかなり短い時間で効果がきれてしまう可能性があります。
その場合はアレグラを1日2回服用し、効果を持続させるのが良いでしょう。
「俺は毎日忙しいからアレグラを1日2回飲む余裕がないッ!」という人は、クラリチンを朝くらいに服用すると少なくともお仕事中は効果が持続するでしょうから、クラリチンの方がラクといえます。
その他市販薬も比較!
アレグラとクラリチン以外の鼻炎薬も比較し、表にまとめてみましたので、あなたの鼻炎薬選びにぜひご活用ください。
(小さく表示されている場合は、画像をクリックして開き、拡大してご覧ください)
パブロンは第一世代抗ヒスタミン薬です。
即効性があり、高い効果が期待できますが、その代わりに他の薬に比べて副作用が起きやすいです。
しかし、だからといって“悪い薬”というわけでは決してありません。
この特徴を利用して寝る前に服用すれば、つらい症状を抑えたうえで、副作用で眠くなる。
つまり、ノンストレスで質の良い睡眠がとれる、おやすみまえの強い味方になってくれるのです!
その他花粉症お役立ち情報
錠剤・カプセルだけでは症状を完全に抑えられない人は
極度のアレルギーをお持ちの人は錠剤やカプセルだけでは防ぎきれず、依然つらい思いをしていることと思います。
そんな人にぜひ試して欲しいのが、外服薬(点眼薬(目薬)・点鼻薬(鼻スプレー)・口腔咽喉薬(喉スプレー))を併用することです。
筆者がクリニックにかかったときも、アレグラと併せて点眼薬(アレジオン点眼液0.05%)と点鼻薬(モメタゾン点鼻液50㎍)も処方してもらいましたが…。
これがバツグンに効く!!( ゚д゚)クワッ
以前副鼻腔炎になったときは錠剤と漢方薬だけでして、症状が引くまで結構な期間かかりました。
当然のことながら、外服薬は粘膜に直接働きかけるもの。
点眼薬は目(目のかゆみ、渇き)に、点鼻薬は鼻(鼻水、鼻づまり、ムズムズ、くしゃみ)に、口腔咽喉薬は喉(喉の痛み、乾燥、くしゃみ)に特化した薬なので、これらを併用すれば完全防御できるということですね!最強か!!
『セルフメディケーション税控除対象』って?
ここで紹介した鼻炎薬のパッケージを見ると、『セルフメディケーション 税控除対象』のマークがついています。
これは、特定の条件を満たすと、所得控除が受けられる制度です。
簡単にまとめますと、1年間(1月1日~12月31日)で
- セルフメディケーション対象商品を1世帯で1万2千円~8万8千円分購入している。
- 購入時のレシートを保管している。
- 健康のための一定の取り組み(健康診断や予防接種など)を行っている。
- その時の領収書や結果表を保管している。
- 医療費控除を受けていない。
ことが条件となります。
これらの条件を満たし、申請書を記入して確定申告を行うとセルフメディケーション税制(所得税、個人住民税の減税)を受けることができます。
セルフメディケーション税制が受けられなくても、代わりに医療費控除を受けられることがあります(これも条件があります)。
詳しくは、厚生労働省のホームページを参照してください。
最後に
昔の鼻炎薬は副作用が起きやすくて、結局飲んでも飲まなくてもつらい思いをしていた人も多いのではないでしょうか。
しかし今は第二世代抗ヒスタミン薬が主流となり、副作用を気にせず、より気軽に服用できるようになり、花粉症持ちの希望の光となりました。
また、授乳中のママさんも服用しても問題ないものも多いです(専門医に要相談)。
しかし、強力な薬であることに変わりはありませんので、使い方を間違えると副作用やアナフィラキシーショックを引き起こす可能性があるので十分注意してくださいね。
薬を購入するときは自分1人で判断せず、薬局にいる薬剤師さんやかかりつけの医師に相談して、自分に合った薬を選んで花粉症を効果的に抑えましょう!
それでは〜!(*^^*)